『逃げ道』フランソワ―ズ・サガン

 
またもやサガン。
戦時中という普通じゃない状況で生まれた
普通じゃない環境にみえてくる
ふつうでおもしろいひとたち。
皮肉たっぷりに描かれるキャラクターたちは
決してこのまわりの人間たちと遠くないのね。
なんていう客観視よねぇ。
ちょっとしたお芝居をみているかのような感覚。
大きく語って聞かせられている感覚がないからこそ、
ただ浮かび上がってくる残酷さが際立って、読み手に伝えている気がする。
 
 
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